[クレストについて]              (2014.4.26更新)

 本研究室は、光合成生物の光合成機能、代謝、環境応答、ゲノム、進化などのテーマで幅広い研究を進めている。本研究室は、これまでの研究を発展させ、クレストプロジェクトとして、昨今のエネルギー問題や地球温暖化に対して、光合成の機能強化によって有効な提案を行う。とくに、光合成の機能強化をシアノバクテリアを用いて実現し、真核藻類や高等植物に応用することを目指している。

[研究テーマ]

 以下のテーマで研究を進めている。

光化学系 II の強化

(1)ヘテロ増殖株の樹立

結晶構造が明らかになっている好熱性シアノバクテリア Thermosynechococcus elongatus および T. vulcanus を用いて、光合成装置に変異を導入するために、グルコース依存ヘテロ栄養増殖株を作出する。

(2)プロトンチャネルの改変

結晶構造を参考に、水分解反応の律速となることが予想されるプロトンチャネルに変異を導入し、水分解反応の向上を目指す。

光化学系 I の強化

(1)光化学系泄。合体のアセンブリの強化

(2)光化学系泄。合体の電子受容体の強化

(3)光化学系泄。合体内部のフィロキノン結合部位の改変

光化学系複合体とクロロフィルの増強

(1)光化学系反応中心遺伝子のプロモータ改変

(2)クロロフィル合成経路の強化

シアノバクテリアの遺伝子操作ツールの開発と応用

(1)プロモータの開発

(2)タンパク質発現系の最適化